『kiss me...。』


「道おしえて!!」


おもわず直人に
助けをもとめた・・・。
直人は親切に道を教えてくれて
途中まで送っててくれると
言ってくれた。


「てか、お前なにしてたの?」


「自分と戦ってた。」


「変なヤツ。」


「お前の顔には負けるよ・・・」


「うわ!ウザッお前・・・」


それから
学校の話とか
なんであたしが直人を好きになったのか
色んな話をしながら
歩いていた。
するとあたし達の近くに
車が一台通った・・・。
暗かったけど
あたしはハッキリ見た。


「幹斗の車だ。」


「幹斗?」


その車はハザードをつけて
道の端に止めると
中からキャップ帽をかぶった
人がでてきた・・・。


「幹斗?」


キャップ帽をかぶった人は
何も言わず
近づいて来る・・・。


「なんかヤバくねぇか?」


たしかに
いつもと雰囲気が違う・・・。
怒ってる・・・?
あたし達の目の前に来て
止まると口を開いた。





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