『kiss me...。』
目が覚めると
もう朝だった・・・。
隣を見ると幹斗はいなかった。
時間を見るともう9時40分で
学校は完璧遅刻・・・。
あたしはケイタイで学校に
欠席連絡をした。
いかにも具合が悪そうな声で
担任のつっち~先生と話した。
先生は心配してくれて
ゆっくり休めなと言ってくれた・・・。
次にお母さんにメールで
昨日、友達の家に泊まったんだけど
友達が熱出しちゃって
親がいないから
あたしが看病すると送った。
すると返信がきた。
サボリはよくないよ。
でも今日は見逃してあげる★
その代わり洗濯物宜しく♪
ーお母さんー
と返ってきた・・・。
さすがお母さんだ。
とりあえず
やる事をやると
あたしはリビングに行った。
「ん?」
ふとテーブルの上の紙に
目がいった。
見ると幹斗の字で
“午前中、仕事してくる。
午後は休むようにするから家にいろ。
冷蔵庫にサラダが入ってるから食べろよ。 幹斗”
とメモがあった。
さっそく冷蔵庫をあけた。
あたしが取りやすい位置にサラダはあって
その隣にドレッシングも置いてあった。
あたしはメモが置いてあったテーブルに座って幹斗が作ってくれてあった
サラダを食べた。
野菜の大きさは全部一口サイズに切ってあって
幹斗がどれだけ気配り屋さんなのか
改めて知った。
食べ終わると
キチンとお皿を洗って水気を拭いて
棚にしまった。
そして寝室に行ってケイタイを持ってきた。
なんとなく開いてみると
着信ありと画面に表示されていた。
「幹斗だ。」
あたしは着信履歴から幹斗を選択して
かけなおした。