『kiss me...。』
放課後ーーー
「ねぇ、今日うちの彼氏の家来ない?」
教科書をカバンにつめていると
アヤカが聞いてきた。
「いいよ。彼氏と仲良くどーぞ。」
「ちがくて、彼氏が優に男、紹介してくれるんだって!」
「男?いい。」
「ダメ~だって行くって言っちゃたもん。」
アヤカはいつもそう。
「だって・・・」
「行くから早く用意して♪」
「う~ん・・・」
なかば強引に
アヤカに誘われ行く事にした。
アヤカの彼氏は
喧嘩が強くてカッコイイ
文句なしの顔にかなりの一途。
アヤカが本当にうらやましかった・・・。
学校を出て自分の帰り道とは
逆の道を行く。
今回で4回目のアヤカ彼氏宅。
1回目はアヤカがその人に恋をした時、
2回目はアヤカが告白しに言った時、
3回目はアヤカと彼氏が喧嘩した時。
そして4回目・・・。
見た事のあるマンションに着いた。
エレベータに乗る。
ガチャ
「祥太~!!」
アヤカは部屋に入るなり
彼氏の祥太へ飛びついた。
「おかえり。アヤカ。」
「ただいまぁ~」
「優ちゃん、いらっしゃい。」