『kiss me...。』
緊張する・・・
時計を見ると11時半。
幹斗も起きていてくれて
さっきから
メールをしている。
「遅いね。」
「ちょっと心配・・・」
メールの内容がどんどん
暗くなってしまっていった・・・。
その時、
玄関が開く音がした・・・。
大きく深呼吸をして
自分の部屋から
出ようとした時・・・
かすかに聞こえた、
聞き覚えのない声・・・
声の低さから言ったら
きっと男の人だ。
聞きに行けなかった・・・。
また弱い自分に腹が立った。
幹斗にメールすると
今度は電話が来て
大丈夫か?って
心配してくれた・・・。
正直、ショックだった。
さっき聞いた声を
忘れようと目を閉じても
忘れられなくて
幹斗に電話した・・・。
「寝れないの・・・」
「そうか。大丈夫か?」
幹斗は明日、
仕事なのにずっと
電話で話してくれていた・・・。
あたしは明日の学校は
休むつもりでいた。
幹斗に正直に言ったら
怒らないで、優しく
「一人で大丈夫か?」
と聞いてくれたけど
どちらかと言うと
一人になって考えたかった。