『kiss me...。』


こんなにも憂鬱な朝が
今までにあっただろうか。

学校には自分で連絡して
布団にくるまっていた。



ガチャ



「優、学校は?」



「頭痛いから休んだ。」



「そう。じゃちゃんと寝てなさいね。お母さんこれから仕事行ってきるから。」




「行ってらっしゃい。」



お母さんはきっと
あたしの仮病に気づいてる。
なんとなく分かるんだ・・・。
だけど学校に行けなんて
言わない。
ちょっと寂しい気分でもある・・・。



しばらくすると
玄関のドアの音がして
お母さんが出掛けて行ったのが
分かった。


お母さんは昨日
誰を家に入れたんだろう・・・。


聞きたくても、
聞いちゃいけないような
気がして怖かった・・・。


幹斗にメールしてみたら
珍しく、早く返信が来た。


あたしは幹斗にすごく
支えられてると改めて思った。


布団にくるまっていたら
自然と眠くなり
そのまま寝た。






お母さんは、



あたしを生んだ事を



後悔したことが



ありますか・・・??




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