『kiss me...。』



♪~~♪~~~


幹斗からの電話・・・
手が震えてうまく
ケイタイを開く事が
できない・・・。


ピッ



「も、もしもし・・・」



「大丈夫か?今、家の前にいる。」




カーテンを開いて
外を見ると
幹斗の車が止めてあった。



「出て来い。」



「うん・・・」



あたしは涙を
こらえてケイタイを切って
上着を羽織った。

そして
幹斗の車まで
急いで行った。


バンッ


思いっきり車のドアを
開けて、幹斗に抱きついた。



「み・・きと・・・・ん・・・うっぐ・・」



抱きつくと
涙が一気に溢れて止まらなくなった。



「泣いとけ。」




幹斗はあたしの
頭を優しく撫でて
落ち着けるようにしてくれた。



< 56 / 133 >

この作品をシェア

pagetop