『kiss me...。』

★幸せ★



「行ってきまーす。」


あたしは
靴を履いて玄関で叫んだ。



「行ってらっしゃい。」


「気をつけろな。」



リビングの方からは
お母さんとお父さんの声・・・
あたしには
とっても幸せなこと。


昨日、幹斗と電話はしなかった。


理由は幹斗の仕事が
すごく忙しくて
終わるのが夜中の1時、2時に
なってしまうから。

昨日も幹斗から
メールで連絡が来た。



ごめんッ
仕事がめちゃめちゃ
忙しいんだ。
今日は終わるのが夜中に
なる予定だから
先に寝ていいから。
マジごめんな?




あたしは
幹斗の彼女だから
頑張って支えてあげなきゃ
いけない。

電話できないのは
寂しいけど
幹斗だって頑張ってるんだから
我慢しなきゃ。
そう自分に言い聞かせた。




「お、優おはちー」



「おはちー」



教室に行くと
アヤカがドアの近くで
クラスの友達
アミと話していた。


「アミ、おはよー」




「優、おはよー」




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