『kiss me...。』
部屋に入ると
アヤカは布団にくるまって
泣いていた。
「アヤカ…??」
そっと顔を覗くと
いつもバッチリアイラインが
涙で見事に落ちていた。
「検査した??」
あたしが
優しく聞くと
アヤカは首を横に振った。
「じゃ買って来るからやってみよ??」
「あ、翔太君が買って来てくれるって。」
しゃべれないアヤカの
変わりにアミが
教えてくれた。
「そっか。」
アヤカはあたしに
背中を向けた。
そして小さな声で
話はじめた…。