会社へ行こう!《前編》
微妙な男心
「佐東、桜木奈央さんと付き合っているって本当か?」
「は?」
会社の同期が聞いてきた。
「いや、桜木さんの実家に挨拶に行ったって聞いたから。
いつ結婚式するんだ?」
「あー、付き合ってないし、結婚の予定もないけど。」
「あれ?挨拶、行ってないの?」
「結婚の挨拶はしてないな。」
まあ、実家にはお邪魔したけどな。
「ふうん?でもまあ、桜木さんって小さくて可愛いよな。
守ってあげたくなるっていうか。
佐東が付き合ってないなら、俺、立候補しちゃおうかな。」
「お前、カオリちゃんはどうした!言い付けるぞ!!」
「ヤバ!冗談だよ。じゃ、又な。」
この間、奈央先輩の実家にお邪魔してから、二人は付き合っているだの、結婚間近だのと言う噂が絶えない。
奈央先輩の事、好きか嫌いかって聞かれたらまあ、好きと答えるが、それは恋愛感情ではなく、友情のようなものだ。
確かに小さくて華奢で可愛い。
守ってあげたくなる。
でも奈央先輩からしたら、俺は弟扱いで、色々と世話を焼くべき存在だと思われている。
「は?」
会社の同期が聞いてきた。
「いや、桜木さんの実家に挨拶に行ったって聞いたから。
いつ結婚式するんだ?」
「あー、付き合ってないし、結婚の予定もないけど。」
「あれ?挨拶、行ってないの?」
「結婚の挨拶はしてないな。」
まあ、実家にはお邪魔したけどな。
「ふうん?でもまあ、桜木さんって小さくて可愛いよな。
守ってあげたくなるっていうか。
佐東が付き合ってないなら、俺、立候補しちゃおうかな。」
「お前、カオリちゃんはどうした!言い付けるぞ!!」
「ヤバ!冗談だよ。じゃ、又な。」
この間、奈央先輩の実家にお邪魔してから、二人は付き合っているだの、結婚間近だのと言う噂が絶えない。
奈央先輩の事、好きか嫌いかって聞かれたらまあ、好きと答えるが、それは恋愛感情ではなく、友情のようなものだ。
確かに小さくて華奢で可愛い。
守ってあげたくなる。
でも奈央先輩からしたら、俺は弟扱いで、色々と世話を焼くべき存在だと思われている。
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