10年愛してくれた君へ
「お前のそういう我儘なところに疲れたんだ。もう俺に関わらないでくれ」
---ズキン
何だろう。
私が言われたわけじゃないのに、胸がチクンとした。
私、春兄に我儘ばっかり言ってきた。
もしかしたら春兄、私のことも…
「ちょっと春人!待ってよ!」
ふと目を逸らした隙に春兄は女性を置いて先を歩いていた。
それを追いかけていく女性。
"春人"って呼んでいた。
親しい関係なのかな?
でもそうしたら、喧嘩の原因は?
離れていく二人の背中をじっと眺めることしか出来なかった。
春兄の怒った顔、怒鳴り声、そして何より…
『お前のそういう我儘なところに疲れたんだ』
あの言葉。
胸がざわざわする。
あれは本当に、春兄なの?
重たい足取りで駅へと向かった。
何だか、気分が乗らないや。
さっきまであんなに意気揚々としていたのに。
さっきの場面が頭にちらつく。
---ズキン
何だろう。
私が言われたわけじゃないのに、胸がチクンとした。
私、春兄に我儘ばっかり言ってきた。
もしかしたら春兄、私のことも…
「ちょっと春人!待ってよ!」
ふと目を逸らした隙に春兄は女性を置いて先を歩いていた。
それを追いかけていく女性。
"春人"って呼んでいた。
親しい関係なのかな?
でもそうしたら、喧嘩の原因は?
離れていく二人の背中をじっと眺めることしか出来なかった。
春兄の怒った顔、怒鳴り声、そして何より…
『お前のそういう我儘なところに疲れたんだ』
あの言葉。
胸がざわざわする。
あれは本当に、春兄なの?
重たい足取りで駅へと向かった。
何だか、気分が乗らないや。
さっきまであんなに意気揚々としていたのに。
さっきの場面が頭にちらつく。