10年愛してくれた君へ
「春兄…本当にごめんなさい」
『藍は悪くないから。謝るな』
今春兄がどんな状況で、どんな気持ちでいるかなんて知るはずもなく、電話から聞こえる春兄の優しい声が真実だと思い、ホッと胸を撫で下ろした。
「じゃあ、明後日はよろしくね!」
『あぁ、じゃなあ』
電話を切り、携帯をベッドに戻す。
春兄とは距離を置いた方がいいと思っていたけれど、春兄の声を聞くと、それも必要ないのかなと思うようにもなった。
距離を置くなんて逃げるようなことはしないで、自分がちゃんと成長して、春兄に近づけるように努力しないと。
春兄が頼れるような、自立した大人な女性に。
そうすれば春兄も、少しは安心してくれるのかな…
『藍は悪くないから。謝るな』
今春兄がどんな状況で、どんな気持ちでいるかなんて知るはずもなく、電話から聞こえる春兄の優しい声が真実だと思い、ホッと胸を撫で下ろした。
「じゃあ、明後日はよろしくね!」
『あぁ、じゃなあ』
電話を切り、携帯をベッドに戻す。
春兄とは距離を置いた方がいいと思っていたけれど、春兄の声を聞くと、それも必要ないのかなと思うようにもなった。
距離を置くなんて逃げるようなことはしないで、自分がちゃんと成長して、春兄に近づけるように努力しないと。
春兄が頼れるような、自立した大人な女性に。
そうすれば春兄も、少しは安心してくれるのかな…