10年愛してくれた君へ
「よろしくお願いします!いやー聞いてた通りのイメージっす。めちゃくちゃかっこいい」
「いやいや、そんなことないよ」
「そんなことありますって!!」
気づけば河西くんは春兄の両手を取り、目を輝かせながら春兄を見つめていた。
春兄の方が少し背が高いから、河西くんが見上げる形になる。
河西くんの圧に春兄は困惑気味だが、こういうフレンドリーで明るいところが彼の魅力だ。
「面白いね君」
「ありがとうございますっ!」
ようやく手を離した河西くん。
春兄はカバンを私に差し出した。
「じゃあ、俺はここまででいいかな?河西くん、藍を頼んだよ」
「はい!任せて下さい!行こうぜ鵜崎」
「う、うんっ」
何だか…娘を任せたよみたいな感じ?
娘さんを下さい!みたいな感じ?
いやいや!何を考えてる鵜崎藍!
「じゃあね、春兄!午後から面接だよね?頑張ってね!」
「あぁ、ありがとうな。藍も勉強頑張れよ」
春兄に別れを告げ、河西くんと並んで歩き出した。
「かっこいいな、春兄さん。なんか、大人って感じ」
「うん!そうでしょ?頼りになるんだー春兄」
「鵜崎は…好きなのか?」
「え?」
キョトンとした顔を河西くんに向けると、恥ずかしそうに頭を掻いた。
「いや、その…春兄さんのこと。好きなのか?」
「好きだよ!私一人っ子だから、昔からお兄ちゃんみたいな存在なの。だから大好き」
「そっか。そういう好きね」
「…うん?」
「何でもない!気にしないでくれ!」
「いやいや、そんなことないよ」
「そんなことありますって!!」
気づけば河西くんは春兄の両手を取り、目を輝かせながら春兄を見つめていた。
春兄の方が少し背が高いから、河西くんが見上げる形になる。
河西くんの圧に春兄は困惑気味だが、こういうフレンドリーで明るいところが彼の魅力だ。
「面白いね君」
「ありがとうございますっ!」
ようやく手を離した河西くん。
春兄はカバンを私に差し出した。
「じゃあ、俺はここまででいいかな?河西くん、藍を頼んだよ」
「はい!任せて下さい!行こうぜ鵜崎」
「う、うんっ」
何だか…娘を任せたよみたいな感じ?
娘さんを下さい!みたいな感じ?
いやいや!何を考えてる鵜崎藍!
「じゃあね、春兄!午後から面接だよね?頑張ってね!」
「あぁ、ありがとうな。藍も勉強頑張れよ」
春兄に別れを告げ、河西くんと並んで歩き出した。
「かっこいいな、春兄さん。なんか、大人って感じ」
「うん!そうでしょ?頼りになるんだー春兄」
「鵜崎は…好きなのか?」
「え?」
キョトンとした顔を河西くんに向けると、恥ずかしそうに頭を掻いた。
「いや、その…春兄さんのこと。好きなのか?」
「好きだよ!私一人っ子だから、昔からお兄ちゃんみたいな存在なの。だから大好き」
「そっか。そういう好きね」
「…うん?」
「何でもない!気にしないでくれ!」