10年愛してくれた君へ
「勉強の方は順調?」
「…え」
春兄からの問いかけに、箸を持つ手が止まる。
…そう、この時期になってくると、センター試験を受ける人、指定校推薦を狙う人がはっきり分かれてきていて。
今朝の充希との会話を思い出す。
----------…
『あーあ…私この時期が一番嫌い。充希はどうするの?』
『私はセンター受けるわよ。実は、あの合宿後に塾に通い始めて』
『え!?嘘!!聞いてないよ!!』
突然の報告に驚く。
そんなこと一言も言っていなかったのに、しっかり準備を始めていた充希。
それに比べて私は、行きたい大学も絞れず、それ故センターを受けるか推薦貰うかも決めることができていない。
ならとりあえず勉強しておけって話だけれど。
『…あんた、大丈夫なの?っていうか推薦貰えるほどの成績とってる?』
『…多分』
『うわー、終わってるわ。勉強するに越したことないんだから、しっかりやりなさいよ』
----------…
「勉強しなきゃなーとは思ってる段階」
「…大丈夫なのか?それで」
春兄に真面目な顔で言われるとさすがに心配になってくる。
よし、今日から気合いを入れるか!!
「…え」
春兄からの問いかけに、箸を持つ手が止まる。
…そう、この時期になってくると、センター試験を受ける人、指定校推薦を狙う人がはっきり分かれてきていて。
今朝の充希との会話を思い出す。
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『あーあ…私この時期が一番嫌い。充希はどうするの?』
『私はセンター受けるわよ。実は、あの合宿後に塾に通い始めて』
『え!?嘘!!聞いてないよ!!』
突然の報告に驚く。
そんなこと一言も言っていなかったのに、しっかり準備を始めていた充希。
それに比べて私は、行きたい大学も絞れず、それ故センターを受けるか推薦貰うかも決めることができていない。
ならとりあえず勉強しておけって話だけれど。
『…あんた、大丈夫なの?っていうか推薦貰えるほどの成績とってる?』
『…多分』
『うわー、終わってるわ。勉強するに越したことないんだから、しっかりやりなさいよ』
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「勉強しなきゃなーとは思ってる段階」
「…大丈夫なのか?それで」
春兄に真面目な顔で言われるとさすがに心配になってくる。
よし、今日から気合いを入れるか!!