苦手なあの人
催眠術にでもかかってるかのように、素直に目を閉じる。
再び重なる、寺崎さんの唇。
深夜のオフィス、響くのは二つの荒い吐息だけ。

「……」

唇が離れ、見上げた視線の先には熱で潤んだ瞳。
その瞳を熱に浮かされたようにじっと見つめていた。

「好きだよ、朋美」

やはり見てはいけなかったのだ。
私はあの瞳に捕らわれて、もう逃げられない。



【終】
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