しだれ桜の木の下で
「嬢ちゃん、もう、夕方だよ。帰らなくていいのかい?」
柔らかい声でお兄さんが問う。
「今から森に行って寝るんです。」
そう、質問に答えた。
「家で寝ないのかい?夜の森は寒いだろう?」
「大丈夫、花と...熊と寝るから。」
お兄さんは一瞬ポカーンとした。
そしたら、笑い始めた...
「熊と?凄いなぁ。おじさんでも出来ないよ」
そう言い終わった後もお腹を抱えて
小声で笑ってた。
当たり前の反応だよね...
我慢、我慢!
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