しだれ桜の木の下で
「嬢ちゃん、ご飯は食べたかい?」
私はすぐ答えた。
「食べましたよ。お昼に。私、不食症なんで、そんなに食べなくても大丈夫なんです。」
不思議な顔をしてる。
「大きくなれないんじゃないかい?」
「今まで1食食べるか食べないかでこれなんで、大丈夫だと思います。」
「それより、君はとても大人びているね。」
そんなことどうでもいい…
「もうそろそろ行かないと暗くなるので失礼します。」
そう、お辞儀してからその場を去った。
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