I will love you always
いよいよ本番!運動会
あれから一週間が経ち








今日はいよいよ運動会!






現在7:20





私は体育委員なので、今日は皆より早く来て会場設営をしていた






テントを組み立てていると





沙羅:『痛っ…』





近くでB組の体育委員の
高橋沙羅(たかはし さら)の声が聞こえた






何事かと思い行ってみると







パイプ椅子が5個落ちていた





どうやら、パイプ椅子を持ちすぎて
自分の足に落としてしまったようだ








私:『大丈夫??』








沙羅:『あ、莉子ちゃん!
パイプ椅子って意外に重いね!』






私:『そりゃあ…5個も持ってればね』






沙羅:『持てると思ったんだもん!』








私:『そっか。
怪我した??大丈夫?』







沙羅:『大丈夫!ありがと』







私:『そっか!ならいいんだけど』






沙羅:『うん!じゃあ、行くね!』




そう言った沙羅は、よいしょと言って
またパイプ椅子を持っていこうとした





私:『……』





また転びそうになってるし……




私:『ねぇ、私も持つよ』








沙羅:『そんな、いいよ!
私の仕事だし!』







私:『いいから、いいから
私、結構力あるからさ』






沙羅:『じゃあ…おねがいします』







私:『はいよー』








それから、会場設営も終わり





開会式が始まった





校長:『保護者の皆様、お忙しい中
本校の運動会に来ていただき
ありがとうございます
今日はぜひ楽しんで見て
いってください』






校長先生の話も終わり、
いよいよ競技が始まった



━━━━━━━━━━━━━━



バンっっっっ






生徒:『A組いけーっっ!』






午前の最後の競技はリレーで





すごく盛り上がっていた





リレーを走る中には私もいた






翔太:『あ、莉子だ』








翔太:『………』



?o。+..:*?o。+..:*?o。+..:*?o。+..:*?o。+.


午前で最後の競技のリレーも終わり
昼食タイムとなった








陽菜:『莉子、おつかれー!
リレーどだった?』







私:『あ、陽菜!おつかれ!
リレーは惜しくも2位だった??』






陽菜:『そうなんだ!次は
ハンドボール投げだねー!』






私:『ハンドボール投げは1位の
自信満々だよ?っ』







私は自信アリげにドヤ顔した





陽菜:『そりゃあそうでしょ!』
ハンドボール投げ学年1位
なんだから』





私:『あははは!』






そんな会話をして昼食タイムが終わり
午後の競技が始まった







放送:『ハンドボール投げに出場
する生徒は、待機場所へ移動
してください』





アナウンスが入ったので
私は待機場所へ移動した






私:『あ、翔太』






翔太:『あ、莉子!』





声をかけると満面の笑みで
振り返った







私:『お互いがんばろうね』






翔太:『おう!』







係生徒:『では、1人に三球
投げてもらいます
1番長く投げた人から順に
勝ち点を決めていきます』





係生徒:『では、一球目投げてください』






A組からF組まで順に投げていった







それから、2.3球目も投げ終わり
結果発表となった




1位:C組 工藤 翔太さん 結果35m
2位:B組 川口 莉子さん 結果27m
3位:F組 ーー ーーさん 結果18m
4位:C組 工藤 沙羅さん 結果15m
|
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|
12位:F組ーー ーーさん 結果9m








係生徒:『以上でハンドボール投げを
終わるので生徒席へ戻って
ください』





結果発表も終わり、女子の中で
私はやっぱり1位だった












私:『きゃっ』








生徒席へ戻ろうとすると
石につまづいて転んでしまった





すると、近くにいた翔太が
小走りで来てくれた





翔太:『大丈夫か?』







そう言いながら、自分の手を差し出した






私:『あ、ありがと…』







私の膝を見てみると、
血が垂れていた







翔太:『莉子、膝から血出てるよ』







私:『あ、ほんとだ』






翔太:『おれ、絆創膏もってないから
保健室行くぞ!』





私:『うん!』






保健室について、
翔太が私の膝に絆創膏を貼っていると






翔太が少し元気がないことに気づいた






翔太:『痛い?』







私:『大丈夫…』








翔太:『……?』





私:『ごめんね…』


私は翔太に聞こえるか聞こえないか
くらいの声で言った




翔太:『ん?なにが?』







私:『迷惑かけて…』






翔太:『迷惑?笑笑
迷惑なんかじゃないよ』






少し笑いながら答えてくれた







私:『ありがと…
そろそろ、戻ろっか』






そう言いながら、立ち上がった瞬間??






…ぎゅっ…







いきなり翔太に抱きつかれた




ドキドキ…




私:『ど、どうしたのー?』





ドキドキしながら聞いてみると




沙羅:『…好きだ』





私:『え…っ』





いきなりそんなことを言われて
きょとんとしてしまった



翔太:『な、なんでもねぇ…
今の忘れて』








私:『う、うん……』







それから、私たちはクラスの元へ戻り
最後の競技を思う存分楽しんだ







ーその日の夜ー





そろそろ寝ようかと思っていると
メール?の通知が来た








To.莉子
件目:なし
本文:今日はいきなり好きってごめんな







私:『……』





どう返そうかと考えながら
早速返信した







To.翔太
件目:なし
本文:気にしてないよ!







それから返信が来なかったので





その日は一日の疲れもあってか



いつの間にか寝てしまっていた






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