それでも僕は君が好き。
「行ってきまーす……」
……バタンッ
そう小さく言葉を発して、乱暴にドアを閉めた。
本っ当に、、「うわっ」てなんだ「うわっ」って……
もっとこうさ……可愛げのある言葉とかあったでしょ!
そんな下らない自己嫌悪は駅まで続き、電車から降りる頃には、向かっている途中の高校のことで、頭がいっぱいだった。
星乃賀瀬高校…か……
おばさんに転校の話をされたあの日、半ば強引に転校を許可させられたけど、本当は転校なんてしたくなかった。