イケメン俺様ホストの、猫可愛がりな溺愛関係
ーーそうして、訪れた来週末
やっぱり更新料を払えなかった私は、ほとんど着のみ着のままで部屋を追い出されることになったーー。
6帖ワンルームのアパートには、もともとそんなに物も置いてなかったけれど、カバン一つでまさか住む場所を追われるとは思ってもいなかった。
「……はぁ、これからどうしよう……」
今の自分の全財産でもあるカバンを抱えて、公園のベンチに座り込む。
「……こないだ、仕事を辞めさせられたばっかりで、契約更新料なんて払えるわけないじゃない……」
……要領があんまりよくない私は、仕事にいくら就いても解雇されることも多くて、まともに貯金すらできてなかった。
「……ダメすぎて、自分のことながら、ホント嫌気がさすかも……」
何も考えられなくて、ベンチでカバンに顔をうずめて、呆然としていた。