イケメン俺様ホストの、猫可愛がりな溺愛関係
吹きすさぶ風の冷たさに、涙が出てきそうにもなる。
鼻を啜り上げて、目を擦りながら、もうここでホームレスにでもなるしかないかなと、そう思ったら一気にこらえていた涙が溢れてきた。
真夜中の人気のない公園で、グズグズと泣きながら、カバンをぎゅっと抱え込む。
……と、そこへ、
「……何してんの? おまえ」
突然に、声が降りかかった。
涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔を上げると、
「…うわっ、なんだよその顔…!」
と、露骨に眉を寄せて、
「……汚ねぇな。そんな顔して、なに泣いてんだよ?」
訊いてきた。