イケメン俺様ホストの、猫可愛がりな溺愛関係

「うん…待って…」

と、身体を押し返す。

「…だから、なんでだ……」

焦れったそうに言われる。

「……だって、こんなキス……」……したことない。

最後の方は声に出せずに、口をつぐんだ。

「……ああ、なんかもう気が削がれた!」

わざとらしい大声で言って、ソファーに身体を投げ出し、

「風呂入ってくるから!」

と、上着を放り出すと、立って行ってしまった。

「……レオン……だって……」

キスをされた唇に指で触れる。……恥ずかしいもの……あんなキス…。

怒っちゃったのかな……と、ソファーで膝を抱えていると、

「来いよ! ミィ!」

と、呼ばれた。

呼んでもらえたのが単純にうれしくて、走って行く。



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