イケメン俺様ホストの、猫可愛がりな溺愛関係

唇に親指で触れて、

「……なんで、キスの仕方も知らないんだよ…」

そのまま横に滑らせる。

「……したことないもん…だって……」

「……今どき、ディープキスもできないとか……」

ふっと鼻で笑われる。

「……俺の指、舌で舐めてみろよ」

「…えっ」

「…いいから…舐めてみろって」

唇に触れている彼の親指に舌先をあてて、舐めてみる。

「…クッ! くすぐったいな…」

彼が、軽く微笑う。

舐めた指先を、自分の唇で噛むようにして、

「……どこから、教えてやろうか? どこから、教えてほしい?」

見つめてくる。

「知らない……」

と、目をそらすと、

「……こっち、向いてろよ」

頬を挟まれ、また顔がつき合わされた。



< 40 / 102 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop