イケメン俺様ホストの、猫可愛がりな溺愛関係
第3章 苦くて甘い、レオンとミクの恋事情
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ーー夜になって、同じベッドで寝て、夕方ぐらいになるとレオンは起きて、お店に出て行く。
私は、それより早く起きて、ごはんを作ろうとしたこともあったけど、
「おまえは、なんにもしないでいいから」
言われて、
「ただ、おとなしく俺のそばにいればいい。それに、仕事の前には飯は食わないって言っただろ」
と、料理は禁じられた。
「……ねぇ、レオン。いつも何食べてるの?」
彼が食事をするところを見たことがなくて、一度聞いてみたことがあった。
「……食事は、店でしてるから。適当につまみとか食ってる。あと客とアフターで食べに行くことも多いし。だから、別に心配すんな」
そう食事に興味のないふりで答えられて、本当にごはんはいらないんだと思うと、
料理くらいは作って、彼に恩返しとかもできないのが、少し悲しくも感じられるみたいだった。