イケメン俺様ホストの、猫可愛がりな溺愛関係
「ミィって……本当に、それでいいの?」
確かめられて、「うん…」と、頷く。
「そっか…なら、俺もそう呼ぶけど……。 ……ああ、俺はこいつと同じ店で働いてて、酔い潰れてたから送ってきたんだけど……」
と、再び訝しげに私の顔を見やる。
「……ところで、猫なの? 本当に……? そんな首輪みたいなのも付けてて……」
訊ねられて、首のチョーカーを触りながら、もう一度、「うん…」と頷く。
彼の前では、猫でいるのが当たり前みたいにもなっていて、夕べもつっ込みを避けられたこともあり、
いっしょに暮らしていくためには、そうしなきゃいけないようにも思えて、違和感も飲み込んでしまっていた。
「……猫のミィでいいんだ…マジで」
一瞬、びっくりしたような表情になって、
「ああ…俺は、紫苑(シアン)。よろしくね…ミィちゃん」
と、すぐに受け入れたようにも続けて、笑顔を向けてきた。