イケメン俺様ホストの、猫可愛がりな溺愛関係
レオンとは違って、艶っぽく色気のある甘い顔立ちのシアンは、細くウェーブのかかった薄茶色の髪に包まれていて、
「……よろしく」
と、返すと、その濡れたように紅い唇の端を引き上げて、にっこりと微笑んだ。
「……ちょっと、水もらってもいい? すごい酔ってて、レオンの奴……」
水を汲んで、コップを手渡すと、
「…ほら、水飲めって」
と、彼の口に半ば無理やりに水を流し込んだ。
「…うっ、く…かは…」
レオンがむせて、水を吐き出す。
「…だ、大丈夫?」
慌てて背中をさすると、
「……やさしいんだ、ミィちゃんて」
と、笑って、
「けど、こんなの日常茶飯事だから、大丈夫だから」
そう話した。