イケメン俺様ホストの、猫可愛がりな溺愛関係
「嘘だろ…。いっしょに住んでるのに、手も出してないのか…」
シアンがため息を吐いて、
「……つくづくご苦労な奴だな」
と、苦笑をする。
「……だったら、女嫌いっていうのも、マジな話なのかな…」
話すのに、
「……女嫌いなの?」
と、疑問が浮かぶ。
「ああ、前にそう言ってたんだよ。酔っ払ってたわごとでも言ってんのかと思ってたんだけど、本気だったらしいな…」
「……そうなんだ」
どう考えたらいいのかわからなかった。レオンが本当に女嫌いだとしたら、なんで自分と住んだりしてるのかがまるでわからなかった。
「…まぁ、ミィちゃんは別なのかもしれないしさ」
私が気にしているらしいのを察して、シアンが笑い顔を作り、
「今はそうでも、追い追いってこともあるんじゃん?」
慰めるようにも言う。
「……うん、そうかな…」
あんまり納得はできなくて、眠っているレオンをぼんやりと眺めた……。