イケメン俺様ホストの、猫可愛がりな溺愛関係

「そんなのって、だって……」

うつむいて返事に困るのに、

「……おまえさぁ、これからもっと寒くなるのに、こんな公園なんかに、ずっといるつもりなのかよ?」

言われて、外がだいぶ冷え込んできてることに気づく。

「にゃあって言わないなら、連れてってやらない」

ふいっとしゃがみ込んでいたのを立ち上がって、行ってしまいそうにもなるのに、

「……にゃあ……」

仕方なく応えると、

「…よし!」

もう一度頭が撫でられて、

「じゃあ、俺んち行こうぜ。ついてこいよ、ミィ」

先に歩き出して行くのを、カバンを抱えて小走りで追いかけた。



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