イケメン俺様ホストの、猫可愛がりな溺愛関係

瞼の綴じられた彼の顔をじっと見据えながら、

「今日はマズいかもなって、感じてたんだ……。こんな飲み方してたら、潰れてもおかしくないって、そう思ってたら……案の定だし」

仕方なさそうにも笑って、

「……レオンも、手を出してないっていうのもいい加減限界で、追い込まれてんのかもな…」

独り言のようにも話した。

「……でも、私のことなんか、猫としてしか……」

「……そんな風にしか、できないんだよ…」

言って、手を伸ばして、私の頭をやさしく撫でてくれる。

「……こいつは、店では客相手にナンバーワン張ってるくせに、いざリアルな相手となるとザマァなくて……しょうがねぇよな、まったく」

と、ため息を吐いた。

「……ごめん、喋りすぎたわ。……知った風な口きいて、悪いな…。2人のことなんて、他人にはわからないのにな…」

「……ううん」と、首を振る。

「…ミィちゃん、かわいいな…」

と、もう一度頭を撫でられて、

「……レオンが、気ぃもむのも、なんかわかるかもな…」

ふっと笑顔を向けられた。



< 61 / 102 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop