イケメン俺様ホストの、猫可愛がりな溺愛関係
コップに残っていた水を一息に飲んで、
「……こいつのこと、頼んでもいい? 俺も、そろそろ帰るわ。なんか、眠くなってきたし…」
と、シアンがあくびを噛み殺す。
「…ああ、うん」
彼の隣に座って、眠っているのをそっと肩にもたせかける。
「……ミィちゃんもさ、そんな気にしないでいいよ。レオンがどういうつもりなのかは、いずれわかるだろうしさ」
「……うん」
と、曖昧に返事をする。
「……ただ、そいつはイイ奴には違いないから、間違っても君を悲しませるようなことは、しないと思うから」
笑いかけられて、
「……ありがとう」
と、返すと、
「…ミィちゃんも、イイ奴みたいだな…。……それなら、こいつをまかせても大丈夫だよな…」
頭をぽんぽんと叩かれた。
「…そうだ、今度店においでよ? サービスするからさ。…これ、俺の名刺ね…じゃあ、またね」
言って手を振って、シアンは帰って行った。