イケメン俺様ホストの、猫可愛がりな溺愛関係
ベンチで泣いていたら、
「…何してんの? 君」
あの時と同じように、声をかけられた。
顔を上げると、
「……寂しいなら、付き合ってあげようか?」
と、男が笑っていた。
「…いや」と、首を振る。
「…いいじゃん。こんな公園で泣くなんて、よっぽど人恋しいんでしょ? 俺が相手してやるからさ」
腕をつかまれそうになって、振りほどいて逃げ出した。
「……レオン、レオン、助けて…恐い…」
走って、人通りの多い繁華街に出て、少しだけ息をつく。
人混みの中で、ぼんやりと突っ立って、「レオン……」呟く。
「……好きなの……」