イケメン俺様ホストの、猫可愛がりな溺愛関係
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その人の家に着くとーー
そこは、20帖を優に超えるワンルームマンションで、自分が追い出されたアパートとは明らかに違う高級感に気圧される。
「……ラクにしてろよ。今あったかいもんでも持ってきてやるから」
と、リビングソファーに座るよう促されて、
「……うん」と、頷いて、ソファーにトスンと腰を落とす。
……柔らかな座り心地に、手で弾力を確かめて、
(このソファーも高そうだな…)
と、感じる。
一体、何をしてる人なんだろう……歳は、私とそんなに変わらないようにも見えるのに……。
目の前のガラスのテーブルの上には、乱雑に腕時計が置きっぱなしになっていて、
あれって、有名なブランドだよね……確か何百万とかしたりするんじゃ……。
そう思って、じっと見ていたら、
「……ほら、ホットミルク飲めよ」
と、カップがつき出された。