イケメン俺様ホストの、猫可愛がりな溺愛関係
どれくらい、そうして座っていたのか、
気がつくと、目の前に制服を着た警察官がいて、その横にはシアンの顔があった。
「…あ、シアン……」
見上げると、
「よかったぁー! 見つかって!」
と、シアンが今にも泣きそうな顔で笑った。
「……警察から連絡が入って、女の子が一人で道で動かないんだけど、知り合いですか?って」
状況を説明して、
「……よかったよ、君が俺の名刺を持っていてくれて」
手を差し伸べ立たせてくれた。
「……だけど、なんで急に飛び出したりしたの? レオン、大変なんだ……君がいなくなって、荒れて……手も付けられない……」
「……レオンが……?」
「……ああ、酷い有り様で、ホント手も付けらんない……酷いんだよ、とにかく」
と、また無理やりな笑顔を作った。