イケメン俺様ホストの、猫可愛がりな溺愛関係

「……おまえなんか、いてもいなくてもいい……少し、黙ってろ…」

「うん…はい…」

と、シアンがため息をつく。

ひとしきり口づけて、脱力したように抱きついて、肩越しにシアンを見やると、

「……連れてきてくれて、ありがとうな……シアン」

と、笑った。

「ああ…なんだよ、おまえ……さっきまでと態度違いすぎっから。……ミィちゃんいなくなったって、うろたえて荒れ狂ってたのに……なんだよその、安心しきった顔……」

はぁぁと、シアンが肩をすくめて言うのに、

「……おまえには、関係ねぇだろ…」

と、レオンが照れたようにも口にして、そっぽを向く。

「……関係なくないだろうが。さんざん荒れて手こずらせておいて、関係ねぇで済むと思ってんのかよ?」

少し怒ったようにも返すシアンに、

「……ごめん、それは謝る……」

と、小さく頭を下げて、

「……こいつがいなくなったら、自分でもわけがわからなくなって……感情の抑制がマジできかなくなった……」

と、心もとなげに話した。

「……。……だったら、おまえ……そんなに好きなら、彼女にケジメくらい付けてやれよ」

シアンが急に真剣な表情にもなって、

「……いつまでも、飼い猫とか言ってないでさ」

と、レオンの顔を真っ直ぐにも見た。



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