イケメン俺様ホストの、猫可愛がりな溺愛関係
「あ…ありがとう…」
受け取って、熱そうなミルクを吹くと、
「……やっぱ、猫舌かよ」
と、笑われた。
「……だから、猫じゃないって、さっきから……」
ちょっとだけムッとして言い返すと、
「俺に、口応えはすんな」
と、その刃のような目でふいに睨まれた。
「…ご、ごめんなさい……」
恐くなってとっさに謝ると、
「……ああ、悪い。コワがんなよ…ちょっと仕事のクセが出ただけだから…」
言われて、
「……仕事のクセ?」
と、訊ねる。
「うん、俺さぁ、ホストなんだよね。店じゃいつもそういう売りなんで、悪いな…」
「……ホストなんだ…」
言われれば、そのハデな外見も納得できるみたいだった。