イケメン俺様ホストの、猫可愛がりな溺愛関係
「それは……」
と、彼が途端に言いよどむ。
「……いい加減にしとけよ。……おまえが、そうやってはっきりしないままなら、またいつ彼女に出ていかれてもおかしくないんだからな…」
いつもの雰囲気とは違う、低く落としたトーンで言い聞かせるようにも喋るシアンに、
「……ああ、わかったよ……」
と、レオンが折れる。
「……話すから、じゃあ、おまえはもう帰れよ…」
「…はぁ? なんだよ、その言い方。おまえ、ホント彼女のことになると、見境ないのな……」
ひと息を吐いて、
「…まぁ、別にいいけどさ。……女嫌いなんてつまんねぇこと言ってるおまえが、彼女のおかげでどうにかなるんなら……じゃ、邪魔者の俺は帰るから、後はよろしくやれや!」
と、ドアを出て行ったーー。