イケメン俺様ホストの、猫可愛がりな溺愛関係


……キスの途中で、ふと唇を離して、じっと見つめると、

「……。……ミィ、」

急に呼んで、

「……ミィって呼ばれるの、嫌か……?」

上から見下ろして訊かれて、「……ううん」と、首を横に振る。

「……無理すんなよ。……顔に、呼ばれたくないって、書いてあるから」

彼が頬を指先でつついて笑う。それからひと息をついて、

「……。……俺さぁ、昔、猫飼ってたんだよ……」

と、口にした。

「……猫?」

と、彼の顔を見やる。

「そう、猫……ミィって名前の、かわいい猫」

「…そうなんだ……その猫、どうしたの?」

「……死んだ。……殺された」

「…え?」と、驚いて、その顔を見る。



< 83 / 102 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop