イケメン俺様ホストの、猫可愛がりな溺愛関係
……キスの途中で、ふと唇を離して、じっと見つめると、
「……。……ミィ、」
急に呼んで、
「……ミィって呼ばれるの、嫌か……?」
上から見下ろして訊かれて、「……ううん」と、首を横に振る。
「……無理すんなよ。……顔に、呼ばれたくないって、書いてあるから」
彼が頬を指先でつついて笑う。それからひと息をついて、
「……。……俺さぁ、昔、猫飼ってたんだよ……」
と、口にした。
「……猫?」
と、彼の顔を見やる。
「そう、猫……ミィって名前の、かわいい猫」
「…そうなんだ……その猫、どうしたの?」
「……死んだ。……殺された」
「…え?」と、驚いて、その顔を見る。