イケメン俺様ホストの、猫可愛がりな溺愛関係
「こんな話……もう、誰にもしたくなかったんだけどな……」
レオンが、言いながら抱きついてくる。
「……ミィは、俺が拾ってきた猫で、すごくかわいくて、甘ったれで、いつもミィミィ鳴いて、俺の後をくっついて来てたんだ……」
抱きついて、耳元で話されるのに、「うん…」と、頷く。
「……その頃、俺には付き合ってた彼女がいて、ちょうどそれくらいからホストを始めたこともあって、いつも女関係とか気にされてて……」
背中にまわされた彼の腕が、ギュッと強まる。
「……俺に、気が立ってたんだよ…彼女の方もさ……」
言って、息をついて、
「……それで、ある日、家に帰ったら……」
そこまで口にして、レオンは唇を噛んで黙り込んだ。