イケメン俺様ホストの、猫可愛がりな溺愛関係
「短絡的なんだよ、おまえは。一気に売上げ稼ごうとして酔い潰れるとか、おまえの方がバカじゃないのか?」
「ああ?」
なんだか2人が今にも殴り出しそうにも思えて、お水を2つ持って来て、
「…ねぇ、水でも飲んで?」
と、差し出す。
「さすが、ミィちゃんはやさしいね」
シアンがその甘い顔でにっこりと微笑む。
「……勝手に、ミィちゃんとか呼ぶな。おまえも、こいつになんて、水やらなくていいから」
レオンがコップを取り上げようとするのを、
「…ごめんね…でも……」
と、どうしていいかうろたえるのに、
「…ほら、彼女が困ってんじゃん。おまえがそんなコワそうな言い方するから」
取り上げようとするのを、シアンが奪い返す。
「……恐かったか?」
と、レオンがやさしげに訊いてきて、
「…ううん」と首を振る。
「……恐くないって、そう言ってんじゃん」
「そんなんたてまえに決まってんだろ。おまえ、そんなこともわかんないのかよ」
口にして、シアンが水をゴクリと飲む。