イケメン俺様ホストの、猫可愛がりな溺愛関係

「いちいちなんなんだよ、おまえは…」

と、シアンを流し見て、

「……本心だよな? ミク…」

ソファーで彼の隣に座っていたのを、ふいに抱き寄せられ、

「…ん? そうだろ…」

と、唇を付けられた。

「……レオン…シアンが、いるから……」

顔が赤くなって、恥ずかしくもなるのに、

「……シアンなんか、いてもいなくても同じだって、前にも言っただろ……」

言いながら、さらに唇を重ねてくる。

「…おい、無視すんなよ、俺を」

言うシアンに、

「邪魔だから、おまえ。帰れよもう」

眉間にわざとらしくシワを寄せて見せる。

「帰れって言われて、帰るか。居座って、邪魔してやるから」

ふふんとシアンが鼻先で笑う。



< 93 / 102 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop