イケメン俺様ホストの、猫可愛がりな溺愛関係

「ああ、おまえの唇はもう奪い済みだから」

「……気色わりぃこと言うな…」

レオンが呆然と返す。

「……どうせなら、口移しとかじゃなくて、本物のキスでもミィちゃんの前で見せつけてみるか?」

「…バ、バカじゃないのか。マジで、おまえは…」

本当にキスでもしそうにソファーをにじり寄るシアンに、動揺を隠せない風でレオンが両手で押し戻す。

「…ふっ、ククッ! するか…キスとか!」

シアンが笑い声を上げて、

「……けど、店のナンバーワンのレオン様が、意外とウブかよ?」

おもしろくて仕方がなさそうに、唇に拳をあてて笑いをこらえる。



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