イケメン俺様ホストの、猫可愛がりな溺愛関係

缶ビールを一息に飲んで、

「……キス、させろ…」

と、唇を迫らせる。

「……だって、シアンが……」

やっぱり気恥ずかしくもなるのに、

「……レオンの奴は言い出したら聞かないからな…」

シアンがしょうがなさそうにも言って、

「……じゃあ、目ぇつぶっててやるから、好きにしろや」

と、ギュッと目を閉じて、顔に両手をあてた。

「…ほら、見てないから……させろって…」

唇が触れて、挿し入れられた舌が、少しイラ立ってるらしいレオンの感情のままに、口の中をなぶって絡みついてくる。

奥へ奥へと入り込んでくるのに、息苦しくもなって、応え切れなくも感じて、

「…ん、もう…いい……」

と、わずかに押し返す。

「…なんで……」

まだ物足りなさそうにも見るレオンに、

「だって、これ以上すると、うまく応えられなくなって、また怒らせちゃう……」

言うと、

「…バカ、怒んねぇよ…」

と、頭を撫でられた。




< 97 / 102 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop