イケメン俺様ホストの、猫可愛がりな溺愛関係
「……もう目開けてもいいのか?」
「……勝手にしろ、っていうか…ホントおまえ邪魔」
「そう言いながら、わりと濃厚なのしてただろうが」
ニッと笑いを浮かべるシアンに、
「……いい加減にしろよ、おまえ…」
と、ひと息を吐いて、
「……だいたい、まだし足りねぇのに、おまえがいるとミクが嫌がんだよ!」
八つ当たりみたいにも言うのに、
「…はいはい、じゃあ帰るって。……彼女相手に、ウブで余裕のないおまえも、堪能したしな…」
「…なっ、てめっ……!」
顔が紅潮するレオンに、
「……おやすみのキス」
と、ふっと口づけて、
「…何しやがる! キスはしないって言っただろうがっ!」
喚くのに、
「……これぐらい、あいさつ代わりだろ?」
と、軽く口の端で微笑う。