水色

「鼻で息するのは普通だろ?」

「そうだけど…」

いつの間にか映画は終わっていた。

拓海がベッドに私をおろし
キスをされた。


「……たくみ」

「ん?」

「初めてだよ?いいの?」

私は、初めては嫌いと聞いたことがあるから怖かった。

「嬉しい。」


拓海は何度も私の名前を呼んでくれた。

その度に私も拓海と呼んだ。

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