水色

夏希side

「…とだよ。」

「え?」

「だから、嫉妬。」

あつさの言った通りだ。

「もしかして…晃くん?」

「おう。」

「なーんだ。」

「なんだじゃねぇだろ。重要なことだ。晃ってやつに何もされてねぇか?」

なんか、お父さんみたい。
そう思って私はクスクス笑ってしまった。

「何笑ってんだよ。」

「だって、拓海お父さんみたい!」

「お父さんて何だよ。まじで心配してんだけど。」

< 152 / 219 >

この作品をシェア

pagetop