水色

私も拓海をギュッと抱き締め、

「ただの幼なじみ。

だって拓海以外好きにならないもん。」


拓海は何も言わなくて沈黙が続いた。

沈黙に耐えきれず

「たく…み…?」


「可愛いこというな。」

小さい声で
確かにそう聞こえ拓海を見ると

「見んな。」

といって私をもっと強く抱き締めた。

でも、ちょっとだけ拓海が真っ赤にしているのを見ちゃったんだ。

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