水色

自分の教室に戻ったら拓海が机の上に座っていた。

「拓海!」

「おっ!終わったか?」

「うん。待っててくれてありがとう。」

「別に平気。晃は分かってくれたか?」

「うん。」

って言ったら拓海は私の頭を撫でてくれた。
頑張ったな、って言いながら。

「ただ…」

そう言った途端拓海の顔が強張った。でも、

「なんだ?」

って優しく聞いてきたから

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