水色


拓海side


帰ってるときに、相田が
『ごめん』
て言ってきた。

俺が言うべきなのに。

でも相田が『ごめん』なんて滅多に言わないから、俺も素直に言えた。


相田と別れなきゃいけない道になったとき、まだ別れたくねえと思ったから相田の家まで行った。

あいつが家に入ろうとするとき、無意識にあいつの腕を引っ張って抱き締めた。

そして、

「好きだ」

て言った。

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