【番】甘々なボスに、とろけそうです。
なんと。あのお弁当を、写真におさめてくれたんですか。盛りつけ、そんなに上手でもなかったですよ!?
でも、嬉しい……。
しかし、ワイルドなボスが、いきなりお弁当に携帯のカメラを向けていたら、周りが騒然とするのは間違いないと思った。
「……だが、朝から作るのは大変だろう? 無理はするなよ」
大変なものですか。ボスのためなら、朝からでも、夜中からでも、作りましょうぞ。
「これから、毎日作ります!」
「いや、いい」
「え……」
美味しいと言ってくれたけれど。ほんとは、口に合わなかったのかな?
突如押し寄せてくる不安。そんな気持ちが、顔に出てしまったのだろうか。
ボスは頭を撫でて、こう言ってくれた。
「1秒でも長く、隣で眠っていて欲しいんだ」
――!
「もちろん、ミコの弁当のおかげで、俺はいつも以上に頑張れたがな」
「ハヤトさん……」
「朝は、ギリギリまで寄り添っていてくれないか?」
「はっ……はい……!」