無理すんなよ。


連れてこられたのは4組の教室。




「村上くん!」



「遥生くん!?」



「しっかりして!」



と、遥を心配し動揺する声が廊下まで聞こえてきた。




やっぱり人気者だな、なんて考えてる余裕もない。



もう少し、もう少しで……。





「遥……っ!」



教室中の視線が私に向けられる。



な、慣れてないのにそんなに見ないで……。



そんな弱音は吐いていられない。

< 27 / 103 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop