1年B組のヴァンパイア君に恋をした。
『送ってくれてありがとう』

と先輩は笑っていた


本当は悲しいくせに

頑張って笑顔つくっちゃって……




「仕事、お疲れ様でした。じゃあ…」

俺は素っ気ないような態度をとって会釈した




もう、これっきりにしよう



先輩に絡むのは今日で終わりだ。



これ以上先輩と居ても我慢させるだけ




そして俺は先輩が改札口を抜ける瞬間に


近くの店の角に隠れた




さよなら…



俺の…




大切な人。
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